観てまいりました。
何気なく流れてくる音でそれとわかるピアニスト。
ギタリストで言うと、デイヴ・ギルモアでしょうか。
たとえ、スーパーマーケットで流れていようともわかる存在感。
ビル・エヴァンス『タイム・リメンバード』、おすすめです!
“美と真実だけを追求し、他は忘れろ”
「時間をかけた自殺」とも言われた“ジャズピアノの詩人”51年の人生と魂の音楽
ビル・エヴァンス生誕90周年記念公開
[解説]
数々の名盤を残し、後世のジャズにも大きく影響を与えたエヴァンスの51年の生涯は苦悩に満ちたものであった。本作は、その出自からキャリアのスタート、エヴァンスを巡る人間模様、そして死の間際までを、貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画。
58年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入し『カインド・オブ・ブルー』を制作した当時の様子。その後、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、歴史に残るピアノトリオが残した名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の制作経緯とスコット・ラファロの死。また、現在まで公にされていなかった、エヴァンス自身の音楽への想い、そして肉親たちから見た素顔の姿、その一生涯を通じて苦しめられてきた薬物依存・・・エヴァンスの人生を垣間見るような証言の数々と、貴重なエヴァンスの演奏シーンが1時間25分に収められている。
また、8年の歳月をかけて制作された本作には、ジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットら、同時代に活躍した多くの古老ジャズマンたちが、エヴァンスについて語っている。また、本編の制作中に亡くなったミュージシャンも多く、エヴァンスとは縁の深いポール・モチアン(2011年に逝去)、ジム・ホール(2013年に逝去)や、ボブ・ブルックマイヤー(2011年に逝去)、ビリー・テイラー(2010年に逝去)など、彼らの晩年を捉えた記録映像としても貴重な内容となっている。
BILL EVANS 『TIME REMEMBERED』
6th Jul 2019 pm4:36