ブランチコーヒーが考える「コーヒーの美味しさ」とは「焙煎する前の生豆の品質そのものである」と言い切れるくらい、生産者の作る作品であるコーヒーに毎年感動してまいりました。

実際に農園を訪問してお話した生産者のコーヒーが届くことは、私の仕事人生において最高の体験と言え、毎年このような体験ができることは本当に幸せなことです。

届いたばかりの生豆は、風味特性を見極めるべく、すぐにサンプル焙煎をしています。すぐにでもシングルオリジンとして販売したいコーヒー、ブレンドで生きるコーヒーと様々です。
焙煎と検証を繰り返し、素材の魅力が最大に発揮されるポイントに焙煎を絞り込んでいきます。

私たちの買付で最も重要としている項目は専門用語で【clean cup（クリーンカップ）】と呼ばれる【液体のきれいさ、透明感】です。どんなに魅力的な風味特性を持っているコーヒーでも、いわゆる濁りがある場合は買付の対象となりません。

ブランチコーヒーのコーヒーは、コーヒーの木が健康かつコーヒーチェリーが丁寧に精製処理がされた証である「心地よい明るく甘い酸質」を引き出した仕上げが多く、少し物足りなく感じる場合もあるかもしれませんが、「奇をてらわず、スッと喉越し良く上質な紅茶のように飲めるコーヒー」を目指しております。

深煎りにする場合でも、深煎りに向く素材を見極めた上で、果実感をきちんと残しながら、苦くなく甘いコーヒーになるように焙煎しています。

カフェでは「飲みやすい！」「ここのコーヒーなら飲める！」「ミルクとお砂糖なしで飲めた！」とのお声を沢山いただきます。
私たちに取りまして最大の褒め言葉であり、嬉しく思っております。きっと現地の生産者も笑顔になっていると思います！

スペシャルティコーヒーの美味しさと生産者のパッションをも表現しないとならないのがカフェのバリスタです。
最高品質の素材であっても抽出が適切に行われなければ、本来持っていたポテンシャルが台無しになります。天候や気温、焙煎度合い等、刻一刻と変わる変化に柔軟に対応しながら抽出に集中しています。
また、お客様のご要望をお伺いしながら、ベストなコーヒー豆を選ぶお手伝いをすることも大切なバリスタの仕事です。
新発売のコーヒーが出た際は、スタッフひとりひとりが感じた言葉でお客様にわかりやすくご案内ができるよう準備をしておりますので、ぜひお気軽にお声掛けいただけたらと思います。

素晴らしきコーヒーとの特別な出会いがたくさん生まれ、癒やしや明日への活力がご提供できれば最高です！