BRANCH COFFEE|ブランチコーヒー

JOURNAL

カプチーノの憂鬱。

「カフェラテ2です!」  「カプチーノ1です!」

 

僕たちがCAFEをスタートさせた2006年。四国の片田舎、しかも田んぼのまんなかにあるようなお店に、そう響き渡ることはあまりありませんでした。今では考えられませんが、こうしたエスプレッソベースのコーヒーが出ると、「あ、ようやくマシンが触れる…」と嬉しく思ったものです。パーセンテージで言うと10%くらいの受注率だった記憶です。(90%はドリップコーヒーでした)
開業時、四国にもカプチーノやラテ文化を広めたいと意気込み、オーバースペックのエスプレッソマシン(ラ・マルゾッコGB5・3連)を導入していたのにもかかわらず、見事に出鼻をくじかれて、おそらくマシンも泣いていたことでしょう…。

 

1日で2杯しか出なかったり、やっぱり無理かぁ…などと長い間やさぐれていたところ、大手シアトル系の店舗(言わずもがな!)が四国へも続々出店し、ミルク系のエスプレッソビバレッジもようやく知名度と市民権を得てきました。ラッキーなことに自然と便乗したかたちでBRANCH COFFEEでもオーダーが増えていきました。これはありがたい流れでした。そんなとき、現在もそうなのですが、再び憂鬱が現れることになるのです。お付き合いいただけますでしょうか(笑)結論から書くと、エスプレッソビバレッジの花形であるカプチーノが埋もれてしまっているのです。

 

カプチーノはラテに比べてミルクが少なく(エスプレッソの比率が高い)、コーヒーの味わいがダイレクトに感じられ、ミルクの自然な甘みとコーヒー感の調和が黄金比とも言えるとても魅力的なコーヒー。「ラテ」の響きが浸透しすぎたのもあるのですが、再発掘されたしの花形コーヒーなのです!

 

BRANCH COFFEEでは、旬のシングルオリジンを用いて毎日バリスタ自身が表現したいセッティングに調整し、風味特性の豊かなカプチーノやラテを淹れていますので、飲み比べも楽しんでほしいと思っています。

 

ではでは、良い週末を。