BRANCH COFFEE|ブランチコーヒー

JOURNAL

Think Sustainable。

買う人は安いほうがいい。売る人は高いほうがいい。生産者から消費者に至るまで、いろいろな立場の人から見ると価格に対しての見方は実にさまざまな気持ちがあるもの。

 

コーヒー買い付けの旅に出て、買う人の立場で毎回思うことは「それでも安い」。朝早くに道なき道のごとくガタガタ道を何時間もかけてようやく収穫現場に到着。手摘みされたチェリーと人は、また同じ道を引き返す。収穫したチェリーはその日のうちにプロセシング(精製)する。日暮れまで、何なら深夜まで精製している国も多い。車や機械に頼れど、ほぼ人が関わり、動いている。

 

いずれにしても楽な仕事はないし、あったとしても濡れ手に粟では長続きしない。だから焙煎の朝はロースターを暖機しつつ、コーヒーを飲みながら精神を整える。ふー、よし! 失敗は許されない。

 

お米もお野菜もコーヒーもまだまだ生産性が低く、何かと不安定な「農業」というカテゴリ。今後、生産され続ける保証はない。売る立場として、今日もそんなコーヒーたちが揃っていて皆さまにお届けできていることは、焙煎人としても、いちコーヒーファンとしても喜びひとしおなのだ。

 

さて…どのコーヒーを挽こう。飲むことが最大の応援なのではないか。ではでは、良い週末を。