用即美。
20250829
用即美(ようそくび)とは 「用いられて(使われて)こその美しさがある」という民芸運動の基盤となる考え方で、日用品の中にこそ美を見出すというもの。現代で言うと 機能美、エイジング(愛着)とも近しいものがあると思う。道具、機械、建物など、使ってこそ活きる ということである。
日用品は消耗品が多いので「毎日愛でる」といったものは少ないかもしれないけれど、このところ気に入ったものは、飾るのではなく、より使う(使い倒す)という意識をもって生活するようになってきた。そうすると必然的に耐久性が高く、デザインも飽きが来ずシンプルで、使用した感じも心地よいもの、となってくる。かつ手作りのものは特に愛着が湧くし、手元においておきたくなる。
愛媛で発展した砥部焼の器などは特に地元ということもあり、僕の中の民芸品としては最も使用頻度が高い。古いものも味わいがあって素晴らしいけれど、使い込んで味わいが出てくるのもまた良いのだ。
使っていないものを極限まで減らすべく、使ってくれる人に譲ったり、リサイクルできるものはしていって…とかしていると、知らぬ間に2、3年の月日が流れてしまった。あと少しで一旦整理できそうな気がするけれど、継続して買ってもいるのでどうなるやら…まぁええがい。
ではでは、良い週末を。ごきげんよう。
[写真は、何とか残していきたい我が西条・愛媛民藝館]