いつもと同じに。
20240905
コーヒーの仕事はこだわっていると言われることが多いかもしれない。
けれど僕の中ではこだわるイメージとは逆で、失敗を素直に受け入れたり、旧来の考え方を潔く捨てたりと日々変化を起こしているつもりだ。ここを直そう、もう少し良くならないかなど、どちらかといえば、もがき苦しみながらコーヒーを研究しているイメージで、未だに実験的な作業をただただ繰り返す。
これらは BRANCH COFFEE LABORATORY (ブランチコーヒー研究室) に近いかもしれない。表には出ることがない地味な過程だが、研究にも終わりが無いし、焙煎はハラハラドキドキするので、飽きることがない。
「こだわり」を人に言うことはとても難しい。頑固とも取れるからだ。
実際はそんなにこだわりは無いはずなのだけれど、2006年の創業時に決めたこだわりが一つだけあるので、思い切って書いてみようかな。
[同じ時間にお店を開けて、同じ時間に閉める。]
シンプルにこれだけ。嵐の日も、雪の日も、どんな日も。お一人でも「ブランチに行こう」と思ってくださっているのなら責任がある。(危険な場合や連休時は時短営業の場合があります)
コロナ騒動の時は弱気になって悩んだが、「こんな時こそ、いつもと同じに」と思い、定休日以外は一日も閉めず頑固にお店を開け続けた結果、経営は大変なことになったけれど…。