何風でもない。
20251121
若いころに打合せなどをしていて「◯◯風ですか?」と聞かれたらいつもムッとしていた記憶があるけれど、ようするにオリジナルなものを作りたかったんだと今となっては答えがわかる。そのときはあからさまに態度に出したりして、気むずかしい若者だったなあ。
いい美術館などは◯◯風といった雰囲気は一切なく、そこに入ってくるものをして場の空気も含めて変幻自在に表現される場所だと思う。▢▢展をやれば▢▢の世界観になるし、▲▲展をやれば瞬時に▲▲の世界観になる。今でも変わらないが、自分もそのようにニュートラルに受け止める箱あるいは器のような存在になりたかったのだろう。
ところがコーヒー店やカフェをやると、いきなりお蕎麦屋さんやお寿司屋さんに変えるわけにもいかないし、どうしてもお店の雰囲気は個人的趣味が出てしまうし、また、こうして文章を綴ると僕のキャラも随所に現れてしまう。できるだけ中庸にいたいとは思うけれど、それでは面白くならない気がするので、お店も人もこのJOURNALもできるだけ素の状態でその時その時に感じたことを表現できたらと思うわけであります。
迷うとどこかの美術館に行く。心がととのう。なにも特別な展示がされていなくとも全く問題ない。僕にとっては第二のサウナみたいな場所だ…ま、まぁええがい。ではでは、良い週末を。ごきげんよう。
[1959竣工 ル・コルビュジエ設計 国立西洋美術館 ]