BRANCH COFFEE|ブランチコーヒー

JOURNAL

新しいおいしさ。

BRANCH COFFEE TSUBAKIのある愛媛県松山市には、伊丹十三記念館があります。古びることのない知性とユーモアを感じさせる素敵な場所。ぜひ一度足をお運びください。伊丹十三は昭和40年代頃のエッセイで「アル・デンテ」を紹介しています。茹ですぎてフカフカしているのがスパゲティのおいしさだと思いこんでいた日本人に向け、イタリアではあたりまえのわずかに芯の固さの残った食感という “新しいおいしさ” を、伝えたのです。

 

“新しいおいしさ” 。それを商売として伝えるのは案外むずかしいことです。昨日までと変わらぬ同じ味を求めるひとが多いからでしょう。同様の困難を、これまでわたしたちBRANCH COFFEEもたくさんの場面で経験してきました。わたしたちBRANCH COFFEEが提案する透明度の高いアフターテイストのコーヒーは、あるひとたちから見ると “新しいおいしさ” に映ったようで、これまで賛否両論いろいろなお言葉を頂戴しました。それでも、風味豊かで滑らかなおいしさをなんとかお伝えしようと必死にもがく日々を重ね、ようやく創業から18年。現在に至ります。

 

品質を高めるための努力や技術の研鑽はしっかりやる一方で、コーヒーとはお客さまにとってむずかしくあってはならない、と思います。これからの新しい日々も、もっと気軽に、もっとさりげなく、もっともっと楽しく、みなさまに “新しいおいしさ” をお届けしていけたら、と願っています。